2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和

本校は、「思いやりの心を大切に、自ら学び社会に貢献できる生徒の育成」を学校教育目標としており、総合的な学習の時間では「平和」をテーマとした探求的な学習を通して、学びを深めている。また、本校は佐々木禎子さんの通っていた学校であり、身近に「平和」について考える機会が多くある。仲間とともに「平和」に関するテーマを決め、取り組み学ぶ中で校訓「心豊かでたくましい人」になることを目標に取り組みを続けてきた。

例年であれば、7月に原爆の子の像の前で広島市内の多くの小中学校を招き、「原爆の子の像 碑前祭」を主催しているが、今年度は新型コロナウイルスの影響により実施することができなかった。そのため、今年度は①校内で行った「原爆の子の像 碑前祭」に向けての平和活動、②各学年「平和」について調べ学習をし、全校生徒に発表する学習を行った。

①校内で行った「原爆の子の像 碑前祭」に向けての平和活動

原爆の子の像の前で行う「原爆の子の像 碑前祭」の代わりに今年度は8月5日に行った全校平和集会と合わせて、校内で「原爆の子の像 碑前祭」を実施した。6月から各クラスで、平和メッセージカードの記入、折り鶴の作成を行い、その後平和実行委員でメッセージボードと平和メッセージの作成を行った。碑前祭では生徒会長が平和メッセージを発表、全校生徒に発信した。生徒が行事を運営していく中で平和への意識を高めることができた。

②各学年「平和」について調べ学習をし、全校生徒に発表する学習

毎年1学年は「平和を知る」2学年は「平和を考える」3学年は「平和を創る」というテーマで段階的に学習を深めている。1学年は広島平和記念資料館および広島平和記念公園内におけるフィールドワークで得た様々な情報を収集し整理していくことに加え、学校内の平和について課題を話し合う。2学年は、平和とはどのような状態なのか、他者との交流で多様な考え方に触れ、理解を深める。3学年では、世界に目を向け、平和な世界にするために自らできることを考え、安心できる社会となるように対策を発信していく。今年度も各学年で調べ学習を行い、10月に行われた「折り鶴の碑 平和集会」で発表をした。この行事を通して、学校全体で平和についてさらなる理解を深めることができた。

 

来年度の活動計画

来年度は状況次第ではあるが、例年と同様広島市内の小中学校を招いて「原爆の子の像 碑前祭」を原爆の子の像の前で実施したり、積極的に平和交流を行ったり、学校内での活動にとどまらず、他都道府県の中学生・団体などとの平和交流を通して、同年代以外を含めた他者の多様な考え方に触れて平和への思いを深めることができるように計画している。また、総合的な学習の時間での調査・発表など、学校全体で平和について考える機会を引き続き持ち続けていく。