2023年度活動報告
本年度の活動内容
減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康, 食育
本校は、本校は、「一人ひとりを生かす教育の創造」を教育目標として、ESDの実践を通して系統的・継続的に、「自ら考え、行動できる力の育成」に取り組んできた。
地域学習・人権学習を柱として、①安心安全な学校づくり②農業体験を通して学ぶ活動③さまざまな出会いから学ぶ活動に取り組んだ。
①安心安全な学校づくり
松原市では市内22の小中学校が、インターナショナル・セーフ・スクール(以下ISS)」の国際認証を得て再認証に向けて取り組みを続けている。令和5年度はISSの再認証に向けた最終審査が行われ認証された。児童は、自分たちにとっての安心安全な学校づくりにむけて校区の小・中学校とも連携しながら、子ども達が主体的に取り組み、自己有用感や自己肯定感を育んできた。これは、よりよい社会をつくる主体者となることにつながる取り組みであると考える。
また、地震や水害などの災害に対して取組を進め、防災に対する意識が少しずつではあるが高くなってきた。
②農業体験を通して学ぶ活動
本校の校区は古くから農業の盛んな地域にある。本校では以前から地域の伝統文化の学習や稲作体験を通じて、環境問題や地域の環境保全を考える学習に取り組んできた。 米作り体験は、三宅地区土地改良区の協力を得て、5年生が中心となって取り組んでいる。 年度当初に6年生から一年間の活動について聞き取りし、土地改良区の方を中心に指導助言を得ながら、田んぼのごみ拾い、田植え、かかしづくり、稲刈り、脱穀、収穫祭、しめ縄づくりなど、米作りに関わった。取組を通じて農作業の苦労や収穫の喜びなどを知り、食育へとつながっている。田んぼに入り、カエルや虫などたくさんの生き物を見つけたり、台風や天候により農作物が影響を受けている様子を学んだりして、環境問題をより身近なこととして考えるきっかけにもなった。
他学年も、5年生の活動を見学したり、れんげ摘み体験や、土地改良区の会館内に展示されている農機具の見学などをしたりして、農業や環境にかかわる体験学習をしている。
③さまざまな出会いから学ぶ活動
本校は令和6年1月に創立150周年をむかえた。古くから地域の人々と、密接な関わりの中で子ども達を見守り育ててきた。校区老人会の「きらく会」は、毎日の登下校時の見守り活動や、集団下校時の付添、学年との交流活動など、様々な場面で関わって下さっている。
また、「平和」「多文化共生」「性の多様性」「障害」など様々な人権課題を、6年間の人権総合学習のカリキュラムに位置づけて取り組みを進めている。ゲストティーチャーとの出会いを軸に、児童の成長段階に応じためあてをもち、ていねいな振り返りを行うことで、児童の日々の暮らし方や生き方につながるよう学びを深めている。
来年度の活動計画
令和6年度も、子ども主体の安心安全な学校づくり、地域学習、人権学習を柱に、これまでの取組をさらに積み重ねていく。これまで大切にしてきた全員参加の授業づくりを中心に、だれ一人取り残さない安心できる学習環境づくりと、子どもたちが活躍する場面を多く作り、自己有用感や自己肯定感を育む。
子どもたち一人ひとりが、地球市民として多様性と平和を大切にし、持続可能な社会の主体的な担い手となれるよう、学校全体としての取り組みを効果的に積み上げていきたい。