2023年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権

本校は,福山市がめざす「福山に愛着を持ち,変化の激しい社会をたくましく生きる子ども」の育成に向け,「主体的に学ぶ児童の育成」を学校教育目標として日々教育実践を積み重ねている。その中で,55年の歴史を誇る難聴教育を核にしながら「人を大切にする」教育に力を入れている。そのため,ESDを「思いやりのある社会づくりの担い手としての基礎的な自己形成の場」と捉え,身近な生活を題材にした「人とのコミュニケーション」に係るESDの実践を通して,「主体性」及び「課題発見・解決力」を育成することを目標とした。

具体的には,主に生活科・総合的な学習の時間・外国語活動を柱に,①防災に係る活動,②人権・平和に係る活動,③国際理解に係る学習・活動,④世界遺産や地域遺産等に係る学習・活動を行った。発達段階に合わせて学区(1・2年生)・市(3年)・市や県(4年)・国内外(5・6年)とその学習対象を広げながら,児童の意欲向上と活動の自発的な計画・実施へとつながるよう作成した「カリキュラムマップ」をもとに,他教科・領域及び学校行事等とリンクさせながら計画的に進めている。

①  防災に係る学習・活動

<3年総合的な学習の時間「私たちの町の防災」> 

自分たちの住む福山市は,防災の観点からどんな災害が起こりやすいのか書籍やインターネットを使って調べ,防災新聞を作成した。その後,災害が起こった際に避難し,避難所でどのような生活になるのか,福山市危機管理防災課の方に防災教室を開いていただき,質問や体験をしていく中で知識を深めていった。
人権・平和に係る学習・活動

<4年総合的な学習の時間「福山から世界へ~平和のバトンをつなげよう~」>

太平洋戦争時に起きた福山空襲や広島の原爆による被害・その後の復興について,書籍やインターネットを使って調べ,平和資料館等の見学をもとに学習を行った。そして自分たちが深めた思いを広く様々な人に伝えようと,平和集会や他学年への折り鶴指導,学習内容をシュプレにして中学校区の小学校と互いの学びについて城北中学校で交流するなど様々な活動を企画し,実施した。

③ 国際理解に係る学習・活動

<5年総合的な学習の時間「福山の魅力再発見」>

西小学校の学区である福山城周辺のことを調べ,魅力を多くの人に伝えていく必要があることに気が付いた。そのためにまずは,自分達が福山の魅力を再発見するべく,調べ学習を行い,西小学校に関するクイズを作成した。

外部講師の方に,西小学校はどのような歴史をたどってきたのか,特別授業をしていただいた。その後,昔の写真を見ながら現在の町を歩き,町の景色がどのように変化したのか,フィールドワークを行った。

④世界遺産や地域遺産等

<6年総合的な学習の時間「(京都の)歴史を探ろう」>

修学旅行では京都へ行き,数多くの世界遺産に触れてきた。修学旅行に向けた事前学習では,夏休みに個人で調べた見学地の魅力を持ち寄り,折り合いをつけながらコースを決定した。今後は,学んできたことを5年生に向けて発表し,学びをまとめるところである。

 

来年度の活動計画

今年度も様々な場所で校外学習を行い,外部の方をお呼びして授業をしていただく中で,学校内では学ぶことのできない新たな視点で,学習をした。様々なものに触れて,深く学ぶことの楽しさを知り,学びに対する意欲の向上を図っていきたい。

来年度も今年度同様,ESDを「思いやりのある社会づくりの担い手としての基礎的な自己形成の場」と捉え,身近な生活を題材にした「人とのコミュニケーション」に係るESDの実践を継続・充実させていきたい。