2023年度活動報告
本年度の活動内容
気候変動, エネルギー, 環境, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育
「持続可能な開発及び持続可能なライフスタイル」を重点としたカリキュラム・デザインをもとに、持続可能な未来社会の担い手を育成することをめざして、以下の活動に取り組んだ。
1 地域と連携した「食品ロス削減」「生活良習慣づくり」の取り組み ~【下小(下高瀬小学校)モーニング】
・概要 社会福祉協議会や民生委員、食生活改善推進協議会などの運営により、希望児童に毎週月曜日の登校後、家庭科室で朝食を提供
・食品ロス削減に向けて
①食材は、地域の生産者から余剰分を提供してもらう。
②主食のおにぎりやパンを小さくして、児童が食べきれる分量を選択
③準備した余剰分については、社会福祉協議会が独居高齢者への弁当配達や子ども食堂で提供
・生活良習慣づくりに向けて
①全校生180名中、低学年を中心に毎回約40名が利用
②その日のメニューのポイントを、写真とともに全家庭に配信
2 障がい者や高齢者とのふれあいや理解促進による「福祉への意識を高める」取り組み
・車椅子バスケット競技者による全校児童への講話、全校児童が競技用車椅子体験
・体育が苦手な児童や肢体不自由児童も楽しめるインクルーシブ型授業「全員活躍体育」(ベースボール型ゲーム)の県下への提案授業公開
・6年生児童への「認知症サポーター講座」開催、独居高齢者へのプレゼントづくり
・高学年児童による地域の独居高齢者との年賀状のやりとり
3 「ストップ!地球温暖化」への取り組み ~4年生の総合的な学習を核として
・模型実験や簡易実験を取り入れた「地球温暖化」や「発電方法」への理解を深める授業実践
・校外学習での火力発電所見学やオンラインでの企業からの出前授業の実施
・児童の主体的な活動を重視した取り組み~新下小もったいない憲法の制定、省エネパトロール隊の巡回や校内放送・ポスター掲示、ポイント制によるエコ名人の認定など
・学習のまとめや自己評価としての各種省エネコンテストへの応募
4 「持続可能な生産と消費」への理解を深める取り組み ~5年生の総合的な学習を核として
・学校運営協議会「学校農園部」の支援を受けた合鴨農法による無農薬米の栽培
・足踏み水車や田植え定規を使った手植え、鎌を使った刈り入れ、足踏み脱穀機や唐箕の使用など、昔ながらのやり方で
・秋に開催される地域の伝統的なよろず市(大坊市)で、無農薬合鴨農法の紹介と米の販売
・調理実習で自分たちが育てたお米の試食、販売で得た利益の一部を使ってボランティアの方々を招いての感謝の集い
来年度の活動計画
これまでの積み重ねによる総合的な学習と各教科の学習を関連付けた「カリキュラム・デザイン」を基調としつつ、持続可能な未来社会の担い手の育成の理念の元、児童が自ら考え、改善・向上させていく取り組みを行う。
3年総合的な学習の時間 「地域の宝発見・発信」
4年総合的な学習の時間 「ストップ!地球温暖化」
5年総合的な学習の移管 「地域と連携した県産ブランド米栽培を通した食育」
6年総合的な学習の時間 「人や地域に優しさを広げる福祉・人権の取り組み」