2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和

本校は、「思いやりの心を大切にし、自ら学び社会に貢献できる生徒の育成」を学校教育目標としている。佐々木貞子さんの通っていた学校であり、身近に「平和」について考える機会に恵まれている。仲間とともに「平和」に関するテーマを設定して、総合的な学習では「平和」をテーマとした探究的な学習を通して、学びを深めている。

具体的には

①佐々木貞子さんを通してヒロシマの平和を世界に発信するための活動

②各学年「平和」について調べ学習をし、全校生徒に発表する学習

③他の中学校・団体との平和交流会を行った。

①佐々木貞子さんを通してヒロシマの平和を世界に発信するための活動

 本年度も7月25日に「原爆の子の像 碑前祭」という行事を行った。本年度は小学校16校、中学校19校の計35校が参加した。広島市内の小中学校で行われている平和学習を紹介・交流したり、合唱を通して平和への思いを共有した。中学生の目線で、平和について考えていることを世界に発信するという形で「平和メッセージ」を作成し、参加者全員で発信した。加えて、核保有国のリーダーに向けて全校生徒で平和へのメッセージや思いを書き、掲示という形で発信した。

②各学年「平和」について調べ学習をし、全校生徒に発表する学習

 1学年は「平和を知る」2学年は「平和を考える」3学年は「平和を創る」というテーマで段階的に学習を深めている。1学年では広島平和記念資料館および広島平和記念公園内におけるフィールドワークでのインタビュー活動の結果などを様々な情報を収集し「8・6日記」という形でまとめを行った。2学年では、平和とはどのような状態なのか、大阪市内の中学校との交流を通して学んだことのまとめを行った。3学年では、身の回りの平和に着目し、自らできることを考え、安心できる社会・生活となるように対策を発信していく。各学年の活動を10月25日に開催する「折り鶴の碑 平和集会」で発表し、学校全体で平和についてのさらなる理解を深めていっている。

③他の中学校・団体との平和交流会

 本校では、上記した学習以外にも、積極的に他の中学校・団体と平和交流会を行っている。本年度は、修学旅行で来広している中学校と交流するとともに、テレビ電話等を活用しての交流会を行った。また、平和団体など、異年齢集団との交流を通して平和についての考えを深めることができた。 

来年度の活動計画

来年度も、今年度同様に「原爆の子の像 碑前祭」や総合的な学習の時間での調査・発表など、学校全体で平和について考える機会をもち続けていく。各学級の「平和委員」を中心に、さらに生徒が主体的に平和を考え、創造・発信できるように行事の運営をしていく。また、来年度以降も積極的に平和交流会を行い、学校内での活動にとどまらず、他都道府県の中学生・団体などとの交流を通して、同年代以外も含めた他者の多様な考え方に触れて平和への思いを深めることができるように計画している。