2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 健康, 貧困

本校は、「知行合一」(知識と行為は一体であり、本当の知は実践を伴わなければならないということ)を学校理念として、ESDを将来持続可能な社会づくりを担うグローバル人材育成に不可欠な取組であると捉え、ESDの実践を通して地球社会で起こっているさまざまな問題について学び、それを自分自身の問題として解決に向けて行動できる生徒の育成を目標とした。
具体的には、英語コミュニケーション能力の育成、多文化理解教育、国際交流の実践を柱に、①英語による日本文化の紹介活動、②多文化理解に係わる教育、③学校ESDによる地球規模の課題についての学習、④海外のユネスコスクールとの交流授業を行った。

①英語による日本文化の紹介活動
8月に姉妹校であるオーストラリアの学校を訪問した際、ソーラン節や福笑い、だるまさんが転んだ、けん玉遊びなどの日本の伝統文化を紹介した。説明・紹介は英語で行い、オーストラリアの生徒たちと一緒に日本の伝統文化を楽しんだ。

②多文化理解に係わる教育
自国文化を含めた様々な文化について学び、視野を広げるため、国際理解コースの生徒に対して計4回の国際理解講座とJICA中部研修を実施している。今年度の国際理解講座の内容は以下の通りである。
【平成30年度入学生】
第1回 演題「グローバル人財ってなんだ?」
講師 長野 智帆氏(フリーランス国際理解講座ファシリテーター)
第2回 ※国際理解講演として1~2年全員+3年希望者を対象に実施
演題「もったいないね、日本のこの現状は!」
講師 アーナンダクマーラ氏(名城大学 外国語学部長)
第3回 演題「世界で働く!私の未来予想図」
講師 伊沢 令子氏(NPO法人NIED代表)
【平成29年度入学生】
第4回 演題「イスラム教徒の生活について
講師 サラクレシ好美氏(宗教法人名古屋イスラミックセンター名古屋モスク渉外担当理事)

③学校ESDによる地球規模の課題に係わる学習
地球規模の課題を知り、解決策や今後の行動のあり方について自ら考える時間を国際理解コースの1、2年生で6時間ずつ設けている。今年度の2年生は「SDGsを学び、考え、自ら行動できる人材を育てる学校ESD」というテーマで2時間ずつ実施した。「ESDアシストプロジェクト」の助成により、NPO法人NIED(国際理解教育センター)講師の伊沢令子氏による6時間のワークショップを通してSDGsについて学びを深めたのち、パフォーマンステストとしてSDGsについて学び、考えたことをグループごとに英語で発表した。

④  海外のユネスコスクールとの交流授業
学校ESDの一環として、1年生国際理解コースの生徒が韓国の姉妹校(ユネスコスクール)と交流授業を行った。「知ろう広めようSDGs」というテーマで、最後にはスカイプを通じた生中継の交流授業を通して学習の成果を発表しあった。

来年度の活動計画

①平成31年度に予定されている「国際教養科」開設に向けて準備を進める。具体的には国際教養科の学校設定科目の内容や授業計画の検討を行い、ESDの内容について体系的に生徒が学べるような独自教材を作成する。

②引き続き姉妹校であるユネスコスクールの韓国観光高校との交流を続ける。8月に韓国観光高校を本校生徒が訪問する予定があり、充実した交流ができるよう計画を立てる。また、ESD関連の交流授業も今年度同様実施できるように内容や日程について調整を進める。

③計4回の国際理解講座(国際理解講演1回を含む)や、国際教養科1年生、国際理解コース2年生に対する学校ESD、1年生に対するJICA中部研修をさらに充実した内容にして実施する。

④ホームページの更新や国際理解コースだよりの内容改善に努め、本校のユネスコスクールとしての取組がこれまで以上に地域に発信できるようにする。

⑤各教科・分掌にESDを意識した取組をお願いし、引き続き校内ESDカレンダーを作成する。