2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 国際理解, 平和, 人権

本校は、「時習・自律・慈愛」という校訓の元、持続可能な社会づくりの担い手を育むべくESDを総合的な学習の時間の柱と捉え、各教科の学習などで得た知識など総合的にいかしをESDの実践を通して力の育成を目標とした。

具体的には、環境、国際交流、生物多様性を柱に、①中池見湿地に係わる活動、②国際交流に係わる教育③識字率に関わる学習を行った。

①中池見湿地に係わる活動

総合的な学習の時間の班別活動で1班と3班が大きくそれぞれ2つのグループに分かれて活動した。1班は北陸新幹線の工事が中池見湿地の環境に影響を及ぼすのではないかという仮説を立てて、水質調査と生き物調査・微生物調査に分かれ、4月、9月、11月の年間3回のフィールドワークを行った。中池見湿地には絶滅危惧種などが多く生息する現状を踏まえ、それを踏まえて2月に結果報告を行う。生き物・微生物調査では多くの生き物などが見つけられた一方で、外来種であるザリガニも多く見つかり問題点も挙げられている。

もう3班は、中池見湿地内の後谷で手作業による無農薬の稲作を行った。4月の田植えに始まり、6・7月には草取り、9月に稲刈り、稲架掛け、脱穀、もみすりを行い、里地里山の自然を守る活動を行った。今年度は草取りに関しては湿地のグリーンウエイブに登録した。また実際に出来たお米を使って、中池見湿地内の古民家のいろりなどを利用して食事を行った。12月にはグリーンピクニックつるが環境フェアへの出展を行い、稲作で残ったわらを利用してクリスマスリース作りやしめ縄飾りを作成した。大変好評であった。

② 国際理解に係わる教育

学校行事として行っている宿泊研修において、福井県と交流のある浙江省からやってきた留学生と共に一泊二日の芦原青年の家で行った。

また3年生は修学旅行を利用して東京で実施されているイングリッシュキャンプに参加し、いろいろな国から来られている講師の皆さんと異年齢の集団の中で自分を磨く時間を持った。

総合的な学習の時間に2班はアートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクトに参加し、スリランカのコロンボにあるデビバリカ校と交流をはかった。

③識字率に係わる学習

総合的な学習の時間の2班は世界一大きな授業にも参加し、識字率の学習などを行い、世界の状況について考えるきっかけとした。

来年度の活動計画

学校全体で国際理解に関わる教育を行い、コミュニケーションツールとしての英語の習得に繋がるような活動を続けていきたい。

 また生徒の自主性を伸長させるために、総合的な学習の時間を利用して課題研究を行うような仕組みを整えていき、環境や生物多様性や平和などについて深く研究できるようにしていきたい。詳細については生徒の希望も踏まえ今後検討していく。

アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクトはとても有意義だったので、来年度も行いたいと考えているので応募する予定である。更に修学旅行を利用して交流的な活動を行うよう工夫していく予定である。