2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 平和, 人権, 減災・防災, その他の関連分野
当校は、「地域とともに歩む見附中学校」を学校理念として、ESDを「現代社会の課題である環境問題・人権問題を自らの課題とすること」と捉え、ESDの実践を通して、関わりやつながりを尊重できる生徒の育成を目標とした。
具体的には、人権学習、防災学習を柱に、①地域に係わる活動、②仲間づくりに係わる活動、③防災に係わる学習を行った。
① 地域に係わる活動
地域で働く人々、企業、事業所等、見附の人材や施設を活用し、地域との連携を深めていく中で、将来への夢や目標をもって自己の生き方を考えることができるよう、段階的に活動を行った。
〈職業講話、職場見学(1年時)〉
見附市内で働く様々な職種の方から学校にお越しいただき、自分の聞きたい職種の方から「なぜこの職業に就いたのか」「働くうえで大切な心構え」など幅広く話を聞いた。職業に考える良い機会となったうえ、地域の仕事について知ることができた。
〈2年生・職場体験(2年時)〉
見附市内の約30事業所から協力をいただき、1事業所あたり1~5名で実際の業務の一部を体験した。それぞれの事業所において主体的に取り組む姿が見られた。職業観を醸成するだけでなく、地域の仕事の一端に触れることで、地域への愛着や地域の良さを再認識した。
② 仲間づくりに関わる活動
生徒会総務、専門委員長らがユネスコリーダーとなり、仲間づくりについて、自分たちにできることは何かを考え、自主的な活動を展開した。年に2回「いじめ見逃しゼロスクール集会」を生徒会総務が企画し、第2回では、県の「深めよう絆新潟県民会議事務局」と連携して活動を行い、いじめを見逃さない学校づくりに向けて取り組んだ。
生徒会総務の発案で、西日本豪雨や北海道胆振東部地震の募金活動を行い、見附市教育委員会を通して被災者の皆様へ届けていただいた。
③ 防災に係わる学習
様々な体験活動を通して、防災意識や避難生活に関する知識を高め、災害が起きた時に進んで地域に貢献できることを目指した。
2学年は、災害疑似体験として防災学習を行った。その際、見附市消防本部の方々から「心肺蘇生法」や「AEDの使い方」等を教えていただいた。
秋の避難訓練では、新潟県の防災教育プログラムとの関連を図り、1学年は地震災害、2学年は津波災害、3学年は雪災害について学習し、防災意識をより高める活動を行った。
来年度の活動計画
平成30年度同様、地域とともに歩む見附中学校を目指し活動する。
地域の方々と連携したキャリア教育や防災学習を継続して行う。キャリア学習では、地域に携わる方々の話を聞いたり、実際に地域の仕事を体験したりしていく中で、地域への愛着を一層高めていく。また、防災学習では、災害時の対応を学び、見附市の防災へ取組や施設を見学することを通して、地域と関わりながら防災の意識を高めていく。
また、いじめを絶対に許さない、見逃さない土壌を確固たるものとするため、絆を育む活動を継続し、生徒の自治的活動を通して思いやりの気持ちを醸成していく。