2018年度活動報告
本年度の活動内容
国際理解
本校は、「国際理解教育」を活動テーマとして、ESDを異文化理解と捉え、ESDの実践を通して実践的コミュニケーション力の育成を目標とした。
具体的には、Global View、Independence、Diversityを柱に、①コミュニケーションに係わる活動、②異文化理解に係わる教育、③郷土(東通村)に係わる学習を行った。
① コミュニケーションに係わる活動
本校は、教育課程特例校として独自の英語教育を展開している。国際理解教育の推進から実践的コミュニケーション能力の育成を村の教育施策の1つに掲げ、英語教育を通して主体的に、また積極的に世界とつながっていこうとする姿勢を育んでいる。
【特徴的な主な活動】
・1年生からの英語教育
・3年生からライティング活動(アルファベット)
・5年生英語スピーチコンテスト
・6年生中学校英語科教員(ALT含)との協働CA活動
・6年生へ中学校英語科教員(ALT含)乗り入れ授業
・6年生英語研修施設ブリティッシュヒルズでのイングリッシュキャンプ
・6年生セントカスバーツカレッジとの異文化交流
② 異文化理解に係わる教育
本校では、異文化理解教育を、日本にはない外国文化を理解するとともに、相手意識を持ち自分たちの故郷にある文化を発信し、自分の言葉(ジェスチャー含)で伝えることと捉えている。外国文化を身近に感じ、理解するためには、多種多様な外国文化を紹介することが必要だと考えている。まずは、村で雇用しているカナダ出身のALTから、自国カナダの文化について映像を用いながら様々な角度で紹介してもらう時間を設定している。カナダの文化への理解に深まりが出てきたところで、日本との比較を通し、自分の意見や考えを持ち発信するための基盤を作っている。その他、ALTが推奨する国の文化や習慣にも視野を広げ、最終的に東通村との比較から東通村を客観的に知り、学び、考え、発信するための基礎を積み重ねている。そこで、ACCUかr4あご紹介いただいたニュージーランドはオークランドにあるセントカスバーツカレッジの小学部との交流を通し、世界的な視野を磨いている。
③ 郷土(東通村)に係わる学習
本村では、前述したとおり、異文化理解には自分たちの故郷の文化を知り、理解することが必要であり大前提だと考えている。そのため、小学校低学年は生活科で、小学校3年生から6年生までは、村独自の教科「東通科」で系統的に郷土を知り、学び、考え、郷土への理解を深めている。
【学年ごとのテーマ(単元)】
1年生: 地域の宝物(大すきひがしどおり村)
2年生: 地域の宝物(大すき東通村)
3年生: 郷土・地理(オリジナル東通ツアー)
4年生: 食(東通フード)
5年生: 産業(東通、産業と人)
6年生: 東通(東通村PR大作戦 私と東通の未来予想図)
来年度の活動計画
現在、異文化理解及び交流活動で、6年生が東通小学校英語紹介ムービーを編集・制作し、フレンドシップ提携校であるニュージーランドはオークランドにあるセントカスバーツカレッジに送り、好評をいただいた。今年度中に、セントカスバーツカレッジの学校紹介ムービーが送られてくるのでの、鑑賞後、スカイプライブチャットで、互いの学校について質疑応答を行う。来年度は、互いの伝統文化についての紹介ムービーを制作、交換し、ライブチャットでは、互いの伝統文化について意見交換をしながら、異文化理解を深め、本村教育施策である、実践的コミュニケーション能力の育成の推進に努めたい。